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痛い歯は強く咬まないで

2014.12.22

噛んだ時に歯に違和感を感じたことはありませんか?

「あれっ、おかしいな」と思ったときに、もっと強く噛んでみると治るのではないかと思っている方がいると思います。しかし、それは危険な行為なのです。

強く噛んで治ることはほとんどありません。違和感の原因は、歯が浮いてきて、反対の歯に強くあたっていることが多く見られます。歯根膜という骨と歯の間にある車で言うとサスペンションの役割をするようなセンサーが危険信号を受信しています。強く当たり過ぎている歯と歯にはバランスをとれている歯とは違い、大きな圧力が一点に集中して加わっています。その時におかしいからと言って、ぐっと強く噛むと、歯の一部がチップしてかけることがあります。または、詰め物や被せ物が外れます。強くあたり外れてくればいいのですが、最悪の場合は、歯の根っこが二つに割れてしまいます。根っこが割れた場合は、修復が不可能に近いため治療は抜歯になります。歯を自分が噛んだ力で割ってしまい失ってしまいます。多くみられるケースなのでご注意頂きたいと思います。

また、歯の質が良く丈夫だった場合、歯は健康そのものでよいのですが、そこに強く圧力が加わった場合、土台である骨が力負けしてダメージを受け溶け始めます。骨が溶け始めると、初めのうちは違和感があったものが、だんだんと痛みを感じなくなります。もうその時は手遅れになっていることが多いのです。歯が揺れて、硬いものが噛めなくなってきたらそろそろ重症です。歯は、骨に支えられているのではなく、歯の周りの繊維組織でかろうじて付いています。レントゲン診査をして歯の周りの骨が失われているのを確認されたら残念ながら抜歯となります。噛み合わせがおかしいことの他にも虫歯や歯周病で同じように違和感を生じます。ほとんどの場合、おかしい歯には何らかの原因があります。強く噛んで悪化させることが多いため、おかしいなと感じた時には、なるべく早く歯科医院へご相談されることが望ましいと思われます。

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