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デンチャープラークについて

2015.6.9

デンチャープラークとは、入れ歯に着いたプラーク(歯垢)の事で、この中には細菌が増殖して、カンジダと言う真菌類(カビ菌)も存在します。これ等の細菌が存在するプラークにより入れ歯を支える歯肉などに炎症を生じさせ問題を起こすのです。
義歯には総入れ歯や部分入れ歯がありますが、入れ歯の形態が複雑になる程デンチャープラークが付着しやすく、また清掃等で取りづらく残ってしまうのです。このデンチャープラークがさらに石灰化し強く付着すると歯石のような状態となり、ご家庭にある清掃道具(ブラシなど)や入れ歯洗浄剤などでは取れなくなってしまいます。このような汚れが付着すると、さらに汚れが付きやすくなり、より不潔な状態になります。また入れ歯の表面がザラザラとした状態となり舌感や見た目などの審美的な問題を生じます。更に言うと、これに伴って入れ歯の適合が悪くなり痛みを生じやすくなる事もあります。
デンチャープラークは入れ歯やその下の歯肉にトラブルを生じさせるだけではありません。入れ歯を支えている歯やその歯を支える歯周組織にも大きな問題を生じさせるのです。歯の残存状態にもよりますが、特に部分入れ歯を使用されている方に大きく関係してきます。部分入れ歯は床と呼ばれるピンク色のところと人工歯が付いている部分、クラスプと呼ばれる金属のバネの部分があります。床と呼ばれる部分に関しては先に述べたように、ここにデンチャープラークが付着すると義歯の適合性や入れ歯を支える歯肉に影響を生じさせますが、クラスプと呼ばれる金属のバネの部分にデンチャープラークが付着した状態になると入れ歯を支える歯や歯周組織に悪影響となってきます。歯に関しては“虫歯”です。歯は磨いていても、入れ歯に着いた汚れをしっかり除去しておかないと、この中の細菌が歯に感染し虫歯を生じさせます。歯周組織に関しては“歯周病”です。汚れは都合よくその歯だけに留まると言う訳ではありません。歯肉にも感染し歯を支える歯周組織を破壊していきます。虫歯・歯周病が進行し重傷になってしまうと大切な歯を失い兼ねません。よって歯と同様に入れ歯もしっかりとお手入れをしましょう。お手入れの際は、入れ歯用のブラシ、義歯洗浄剤を併用し行いましょう。どちらかだけだと汚れが取り切れず残ってしまいやすいからです。
“入れ歯だから歯磨きは大丈夫”、とか“入れ歯はお手入れが簡単”と言う事ではなく、入れ歯をお使いの方は、前よりもさらにしっかりとお手入れをしてデンチャープラークが溜まらないようにしましょう。そしてより充実した食生活をおくって下さい。

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