小さいお子さんを持つお父さんお母さんにとって、子供の歯の生え変わりはご近所、幼稚園などでは必ずといっていい程話題になるのではないでしょうか?今回は乳歯について取り上げてみたいと思います。
乳歯は上あごに10本、下あごに10本、合計20本から成り立ちます。生後6~8ヶ月ごろ
から生え始め、おおよそ3歳ぐらいには生えそろいます。また乳歯の交換時期は、早い子は5歳半ごろから始まり、12~13歳頃には永久歯に生え変わります(個人差がありますので多少の前後はあります)。
それぞれ歯牙には名称があり、一番前から順に、乳中切歯、乳側切歯、乳犬歯、第一乳臼歯
第二乳臼歯と呼ばれています。これらを順にA、B、C、D、Eと呼びます。この名称は上下顎とも共通です。(以後A、B、C、D、Eと表記)
乳歯の生える順番ですが、一般的に生後8カ月頃から下前歯Aの2本が生え始め、続いて
10カ月頃から上前歯A、1歳から1歳半にかけて上下ともBが生えて前歯が4本ずつ
そろいます。1歳半から2歳にかけてはDが生え始め続いてCが生えてきます。それ以降2歳半から3歳にかけてEが生えていわゆる乳歯列が完成します。これには多少の個人差があるので、一つの目安と考えてください。よって、下記のような順番となります。
A→B→D→C→EまたはA→B→C→D→E
乳歯が抜けるのも一般的にこの順番になります。
乳歯が生え始めてくると、一番気になるのが“虫歯は大丈夫だろうか?”と言う事だと思います。
1~2歳頃は上前歯の表面や隙間が虫歯になりやすく、皆さんの周りでも前歯が黒かったり茶色かったりするお子さんを見かけたことがあると思います。色々な原因はありますが、夜間授乳で生じる事が多いと言われています。
2~3歳頃は乳臼歯生え始める時期で、主に裂溝と言われる咬む面の溝が虫歯になりやすく要注意です。
3歳以降になると乳臼歯の歯と歯の間が虫歯になりやすいと言われています。
以上乳歯について述べてきましたが、この時期の食習慣は今後の虫歯予防にとても重要になってきます。規則正しい食事、間食、保護者の方の仕上げ磨き、定期的な検診で、虫歯予防に心掛けて下さい。